これはあくまで日本のナポリタンという料理であって、イタリアのパスタ料理とは次元の異なる物だという事を心に留めて下さい。

決してイタリア大使館などにタレ込んで国際問題へと発展させる事の無きよう、御協力をお願い致します。

スパゲティは今回1.7mmの物を使用していますが、本当は2.0mmオーバーの極太クラスが良いですね。

塩を入れた水が沸騰したら茹でていきますが、昭和なナポリタンはスパゲティの茹で方がケチャップ味ですがミソです。

アルデンテなど鼻をほじり無視して標準1.5倍の時間で茹でるという、イタリア人が聞いたら十字を切って天を仰ぐ愚挙に出ます。

この時点でパスタ料理とは別の何かで、南蛮を舐めんなよという声も聞こえてきそうです。

茹で上がって湯きりしたら冷水で〆め、サラダ油をまぶし冷蔵庫で放置という、イタリア人が聞いたら宣戦布告される暴挙に出ます。

こうなったら流石に、狩猟民族をコケにしてんじゃねーよとリアルで胸ぐら掴まれそうです。

しかし温かいまま放置してしまうと自らの熱で更に茹ってしまうので冷水で〆る訳ですね。
緻密な計算に我ながら刻の涙を見ます。

更に超重要なのですが最低1時間、欲を言えば一晩放置します。
こうする事で洋食屋のナポリタン独自の食感が生まれる訳です。

放置が終わったらソーセージ、タマネギ、ピーマンというナポリタン三種の神器を切っていきます。

強火へとコンロの出力を上げて水分を飛ばし、スパゲティを加えて炒めたら昭和な洋食屋のナポリタンは完成です。

ロングタイムでスパゲティを放置するので、前日には茹でておきたいですね。