玄米炊飯〜古代式調理法で美味しく食べる

昔は圧力釜なしで、どうやって精米していない米を炊いていたのか?ヒントはビール醸造にありました。冷めてもおいしい玄米ご飯。
このレシピの生い立ち
デンプンがα米に変わるのが普通の炊飯です。ここではデンプンを米の酵素で加水分解させ、オリゴ糖に変わるプロセスを利用しています。
炊き終えて火を止めたあと、数時間は鍋がかなり熱い。デンプンの分解で発熱し続けるのだと思います。
玄米炊飯〜古代式調理法で美味しく食べる
昔は圧力釜なしで、どうやって精米していない米を炊いていたのか?ヒントはビール醸造にありました。冷めてもおいしい玄米ご飯。
このレシピの生い立ち
デンプンがα米に変わるのが普通の炊飯です。ここではデンプンを米の酵素で加水分解させ、オリゴ糖に変わるプロセスを利用しています。
炊き終えて火を止めたあと、数時間は鍋がかなり熱い。デンプンの分解で発熱し続けるのだと思います。
作り方
- 1
玄米を水に浸します。この時発芽黒米は入れません。発芽タイプでない黒米は一緒に浸水してください。
- 2
1日経って水を吸った米は白くなります。まだ甘味は出ない。室温で冬は水を変えなくてもOK。
- 3
2日目に噛んでみると少し甘味があります。水面に米が出した水泡が見えてきます。発根が始まったためでしょう。
- 4
3日目に炊きます。米をすすぐ。4回くらい水を変えて濯ぐだけ。エグミが抜けているので研ぎ洗いは必要ありません。
- 5
蓋つき鍋で炊きます。発芽黒米と塩、またはニガリを加え、1.5~2カップの湯を入れて強火にしタイマーを20分にセット。
- 6
沸騰したら吹きこぼれない程度に弱火にする。20分でほぼ水分がなくなる。湯を1.5~2カップ追加し、また強火にします。
- 7
すぐに沸騰しますから吹きこぼれないうちに火を止め、蓋をして1日放置。
湯を足す前は鍋の3/4まで米が見える。 - 8
翌日、後から追加した水分がすっかり米粒に吸収され、鍋の縁までいっぱいになりました。ここまで4日間です。
- 9
浸水+炊飯+追い水=5カップ分の水分と、加熱時間が短いこと、圧力釜より低温度で炊くのでコメの旨味が壊されないです。
- 10
追い水することで浸透圧の差から皮膜が破壊される。さらに1日置くことで、保温しなくても水分が馴染み、柔らかくふっくらする。
- 11
ニガリを使うと米の甘みが引き立ち、まろやかです。
炊いたその日は米と水分が馴染んでいないので、半日は待ちましょう。 - 12
黒米赤米は好みで入れてください。風味が良くなります。玄米は白米より油分が多いの塩分を入れるとおいしいです。
- 13
玄米がたった20分の加熱だけで炊ける秘密は、米糠部分の発根酵素と吸水力を利用することにあります。糠の吸水力は大きいのです
- 14
圧力釜で炊くと高圧により米の中の水分まで沸騰し、かつ発根の酵素が壊れてしまう。炊きたてでないと美味しくない理由です。
- 15
水分量に幅がありますが、季節や米の吸水力、鍋の癖などで必要量が変わるためです。白米1.5~1.8倍の量が出来上がります。
- 16
室内の涼しい場所へ置いて、冬は3日間、美味しく食べられます。夏は発酵し、甘酒のような甘みが出る。粘る時は濯ぐと取れます。
- 17
玄米はフィトン酸というエグミで身を守っていますが、コメが澱粉を分解し始めると、フィトン酸は役割を終え、消えていきます。
- 18
初めは水分の加減がわからず、うまく炊けないです。水分量は経験を積んでベストを探してください。成功を祈ります。頑張ってね。
- 19
沸騰してすぐ弱火にするので、吹きこぼれの管理は楽です。玄米がこんなに美味しいものなのだと驚かれることでしょう。
コツ・ポイント
これは時間に調理させるという、古代の調理法と言えるでしょう。2日間浸水させるので米が眠りから覚め、酵素が澱粉を分解して甘みが増します。
圧力釜炊き玄米と違うのは、炊いた翌日の方がおいしいこと。焼き芋が翌日水っぽく、甘みをますのと同じことです
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