亡き母が遺してくれたお料理をベースに、効率化したりアレンジしたレシピを書いていきます。父は母に胃袋をがっちり掴まれて結婚し、私が生まれました。いわば、私の原点のようなお料理たちです。私は母の人生の中で、誰よりも長い時間を、一緒に過ごしました。決して感傷に浸るためのものではありません。母が家族に注いでくれた愛情を反芻し、文字にすることで、私のみならず、兄弟たちにも遺していこうというものです。