自家製ベーコン 風乾燥&時間比較実験

自家製ベーコン作りの実験第2弾。
今回は「乾燥する / しない」、BONIQ 70℃で「10時間 / 15時間」を検証。
このレシピの生い立ち
特別な器具も要らず、BONIQさえあればあればOK。仕上げまでに待ち時間が長いだけで、実はそんなに手間はかかっていません。
次回は究極の自家製ベーコンを完成させたいと思います。
自家製ベーコン 風乾燥&時間比較実験
自家製ベーコン作りの実験第2弾。
今回は「乾燥する / しない」、BONIQ 70℃で「10時間 / 15時間」を検証。
このレシピの生い立ち
特別な器具も要らず、BONIQさえあればあればOK。仕上げまでに待ち時間が長いだけで、実はそんなに手間はかかっていません。
次回は究極の自家製ベーコンを完成させたいと思います。
作り方
- 1
<比較実験>
豚バラに竹串(フォークなど)でピケする。
塩(肉の重量の8%)を全面にすり込む。 - 2
キッチンペーパーを巻きラップでぴったりくるんで冷蔵庫で寝かせる。※キッチンペーパーとラップは毎日新しいものに取り換える。
- 3
冷蔵庫から取り出して流水(ちょろちょろ)で約10時間塩抜きをする。(端を切って焼き、ちょうど良い塩加減になるまで)
- 4
水分をペーパーで拭く。
①③はそのまま網の上に置いて冷蔵庫に入れ、24時間乾かす。②④はこの工程は行わない。 - 5
(全部を同時調理するため、乾燥させない②④にラップを巻いて、①③を待つ。)
- 6
フリーザーバッグに豚バラとスモークリキッドを入れて空気を抜いて密封し、BONIQ(70℃ ①②10時間/③④15時間)
- 7
で低温調理する。
- 8
<比較実験結果まとめ>
それぞれ、上記のような結果となった。
- 9
まず、10時間調理した「①乾燥あり/②乾燥なし」と15時間調理した「③乾燥あり/④乾燥なし」を比べると、
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当たり前とも言えるが15時間の方が柔らかい。前回の「自家製ベーコン 塩漬け濃度・日数比較実験
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感じたので、10時間くらいでも大丈夫なのかと考えたが、スモークリキッドが影響したのか15時間の方がちょうどよく柔らかく
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仕上がった。(前回の実験時は豚バラのみで低温調理を行い、スモークリキッドは入れなかった。)
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10時間の③④でも一般的な市販のベーコンより柔らかいので、あと5時間待てない事情がある場合は10時間で終了してもOKで
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あるが、せっかくここまで時間をかけてきたので今後のベーコン作りには15時間を採用することにする。
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次に乾燥させた①③としていない②④について、同じ調理時間のもの同士を比べると、乾燥させた①③の方がやや身が引き締まって
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いる。また乾燥させていない②④にはかすかな酸味が感じられた。実際にベーコンを燻製して作る場合では、
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燻煙と水分が化学反応を起こしてエグみと酸味が出るというが、低温調理のスモークリキッドを入れた場合にはごくわずか、
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酸味が感じられた。
しかしエグみは感じなかった。このわずかな酸味は、同時比較した上でこちらから酸味を探しに行って初めて - 20
気づいたもので、比べなければ分からない程度のものである。
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柔らかさ:④>③>②>①
酸味:①③≒②④
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エグみはどれもなく、酸味はわからないくらいの差、乾燥しない方が柔らかいことなどを考慮すると、わざわざ24時間かけて
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乾燥しなくても良いと考えられた。
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以上、いろいろ書いているがこれらの4つの比較はどれもハイレベルの戦いであり、実はどれもかなり美味しい。
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焼けば脂が溶けて、噛めば噛むほど凝縮した豚の旨みがジュワっと口の中に広がる。スモーキーな香りも程よく、香ばしい。
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その中であえて選ぶなら④というわけである。
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今後のベーコン作りは
塩漬け(8%で7日間)→塩抜き(約10時間)→BONIQ 70℃ 15時間
で行うことに決定した。
コツ・ポイント
この実験を経て、自家製低温調理ベーコンの完成がいよいよ見えてきました。
今回、味と風味付けは塩とスモークリキッドだけでシンプルに行いましたが、控えめに言ってかなり美味しいです。
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