ｼﾌｫﾝｹｰｷは型に付く事で、縮みを防ぐ工程が成り立ち、使う型にはｼｰﾄ・油を使わず、へらなどでそれをはずしますが･･･

いつも自分は型から綺麗にｹｰｷをはずせません。その為、ｸｯｷﾝｸﾞｼｰﾄと分量外の油を使い、型を準備します。

■型の準備
今回、4号ｻｲｽﾞ直径12cm×高さ6cm、底取・ｽﾃﾝﾚｽ鋼製のｼﾌｫﾝ型2つ使用。大きさ比較は大さじ。

（ｼﾌｫﾝ型は100均にて購入）
まず、底部分のｼｰﾄの準備。
底の大きさに合わせてｼｰﾄを丸く切る。

中央の筒は、底の穴の方が広いので、その大きさに合わせて切った手順4の真ん中に穴を開ける。1/4に折り固定するとやり易い。

型の底部部表面に薄く油を塗り、手順5を置いてｼｰﾄと型を密着させる。型にはめて、大きさをﾁｪｯｸ。

次に、筒部分のｼｰﾄの準備。
縦5.5cm×横8.5cmにｼｰﾄを切る。

筒部分に薄く油を塗り、手順7で用意したｼｰﾄを巻きつける。つき難い場合は磁石などで留める。

大体、筒の上1cmはｼｰﾄがない状態に。
筒のｼｰﾄ表面に油を塗る（これで筒部分も簡単にｹｰｷからはすぜる）。

今度は、型側面のｼｰﾄの用意。
ｼﾌｫﾝ型の側面は上に広がっているので、縦5cm×横8cmのｼｰﾄを5枚用意する。

型の側面内側に薄く油を塗り、手順10で用意したｼｰﾄを端が重なるようにつける。ｼｰﾄ通しが合う所は油を糊代わりにする。

大体、型とｼｰﾄの間は0.5cm空いている状態に。

手順11に手順8をはめて出来上がり。
もう1つのｼﾌｫﾝ型も同じように作業する。

焼いている間に底の外側が少し汚れるので、天板の汚れを防ぐ為、型をｱﾙﾐﾎｲﾙで覆うor耐熱皿に入れる。

■材料の用意
乾燥おからの場合、おからに戻す。今回、5倍量の水で戻す品を使用。25gに分量外の水125gで戻しました。

卵は卵黄(約55g)と卵白(約110g)に分ける。できればｶﾗｻﾞは取る。卵白は使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく。

■ｵｰﾌﾞﾝの予熱・生地作り
ｵｰﾌﾞﾝを180度に予熱。
黄身に油を入れて、よく混ぜ合わせる。

大き目のﾎﾞｰﾙに、手順17と手順19・☆を入れる。ｺﾞﾑへらで均一に混ぜ合わせる。

卵白にｴﾘｽﾘﾄｰﾙを入れ電動ﾐｷｻｰ低速でほぐす。高速で傾けても落ちない、しっかりしたﾒﾚﾝｹﾞにする（約2分半）。

手順21をへらで底から大きく混ぜ、ﾒﾚﾝｹﾞを均一な状態にする。

ﾒﾚﾝｹﾞの約1/3を手順20に入れる。ﾎﾞｰﾙを回しながら、へらを立て切るように両者をなじませる（目安は20回）。

大体なじんだら、ﾎﾞｰﾙを回転させながら、へらで底から大きくすくうようにして均一に混ぜる（目安は15回）。

ﾒﾚﾝｹﾞの残りを手順24に入れる。手順23と同じように切るようにして、両者をなじませる
（目安は20回）。

大体なじんだら、手順24と同じように大きく混ぜて、生地を均一な状態にする（泡はできるだけ残すように。目安は30回）。

■型入れ
小麦粉生地の様にﾘﾎﾞﾝ状に入らないので、手順26をへらでﾎﾟﾄﾝﾎﾟﾄﾝと落とす様に型半分の高さまで入れる。

へらを垂直に入れて、空間を埋めるように大きくならす。

表面を軽くならし、布巾の上に少し高い位置から10回程落とす（おから生地は大きな空気が抜けにくいので多めに落とす）。

手順27と同じように作業し、残りの生地をそれぞれの型に入れる。

手順28 ～29と同じように作業する。

この時、用意したｼｰﾄの少し下までに生地が入っている状態がﾍﾞｽﾄ。これより生地が多い場合は、手順7０～72参照。

最後、外側が高くなるよう、へらで型と生地をつける。型を反対にして冷ます時の落下防止に重要。

■加熱・焼き上げ
手順33を天板にのせ、予熱したｵｰﾌﾞﾝ、あれば中段を使用し、25～30分加熱する。

焼き始めて約15分で最も大きく膨らむ。この時、素早くｵｰﾌﾞﾝを開けｱﾙﾐﾎｲﾙを被す。約20分で表面の張りが消え･･･

25分頃、型からほんの少し頭が出る高さに（焼き上がりの目安）。串などで焼き上がりをﾁｪｯｸ。時間は要調節。

加熱が終わったら、できるだけ早めに型を反対にして冷ます。
（手順12の幅に手順33でしっかり生地をつけておけば･･・

試作した限り、ｹｰｷの落下はありませんでしたが・・・）
落下が心配な場合は、皿の上で冷まして下さい。

焼き上がりから30分ほどして、あら熱が取れたら乾燥しないようﾋﾞﾆｰﾙ袋に入れて完全に熱を取る（3～4時間）。

■取り出し
筒を少しずつ左右に動かしｹｰｷを離す。小さじの後ろなど薄い物を小刻みに刺し、ｹｰｷと型の間に空間をつくる。

型を反対にし、ｱﾙﾐﾎｲﾙを取る。底を押して側面部分を上に抜く。筒は手順40でｹｰｷから離したので、底は自然とはずれる。

もし、自然にはずれなければ、底と筒が接する部分でｹｰｷが留まっている事があるので、その部分にへらを入れてはずす。

型の底部分を抜き取り、ｹｰｷについているｼｰﾄをはがす。
残りの1型も同様に取り出す。

ｼｰﾄがよれていた部分の跡は残りますが、すっきり簡単に型からｹｰｷを取り出せます＾＾

小麦粉で作ったｼﾌｫﾝｹｰｷとは違ったふんわり感。
常温でも、冷やしても。冷やした翌日はしっとり感が出ています。

おからの食感は残りますが、喉に詰まる感じはなく、食べ易いと思います。

食べ易い大きさにｶｯﾄしたら、ﾗｯﾌﾟにしっかり包んで冷蔵・冷凍保存可。冷凍したものは自然解凍で食べられます。

[欠点]
＊生地の状態にﾑﾗがある。画像上部分の生地は密に。下部分はｷﾒが粗い（食べ比べると、こちらの方がぱさつく)。

[使用した材料]
乾燥おから：みすず
油：日清
塩：味の素
ｱｰﾓﾝﾄﾞｵｲﾙ：ｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｹﾘｰﾊﾟﾃﾝﾄ

＊直径12cmの4号ｻｲｽﾞ＊
筒代わりにｽﾊﾟｲｽの小瓶(直径3×高さ8cm)を使う場合。ﾚｼﾋﾟ分量2/3で1型分。

ｹｰｷ型中央に小瓶を置きｼﾌｫﾝ型代わりに。大きさに合わせたｼｰﾄと油で型を準備。側面は真っ直ぐなので1枚のｼｰﾄでOK

筒は固定されていないので、筒のｼｰﾄ外側（ｹｰｷと接する面）の油はなしに。油を塗ると反対にする時、筒が抜け易くなる為。

ﾎﾟｲﾝﾄは、前述と同様、型とｼｰﾄ間の0.5cm幅をつくり、その部分に生地をつける事。
焼き時間含め、手順同じ。

焼けたら、筒部分がはずれないよう注意して型を反対にして冷ます。

ｹｰｷの取出し時。筒部分はある程度ｹｰｷについているので、小さじの後ろなどを使って筒から生地を離す。

この型では側面とｼｰﾄの間に生地が入り込みやすい。型からはずす時は深めに空間を作る感じで。

先に筒部分を抜き取る。反対にして、ｱﾙﾐﾎｲﾙ、側面、底の順で型とｼｰﾄを取り、ｹｰｷを取り出す。

＊直径15cmの5号ｻｲｽﾞ＊
筒4号と同じ小瓶で代用する場合。ﾚｼﾋﾟ分量で1型分。

4号ｻｲｽﾞと注意点は同じ。焼き始めて15分でｱﾙﾐﾎｲﾙを被せ、totalの焼き時間は35分。焼き時間が長い分･･･

焼き面は完全に中央が凹んだ仕上がりなので、ｹｰｷｸｰﾗｰの上で冷ます(側面のｼｰﾄと型の幅は同じくある方が生地は安定)。

加熱が長いため、4号ｻｲｽﾞの焼き上がりに比べて焼き面側（左側）は、ｷﾒが粗くぱさつきあり。

＊手順56の様な小瓶がない場合＊
ﾌﾟﾘﾝ用の瓶、ｱﾙﾐﾎｲﾙを巻いた試飲ｻｲｽﾞの紙ｺｯﾌﾟも筒代わりに。

これを筒とし、5号や4号ｻｲｽﾞで焼く場合。筒が大きくなった分、生地を入れる部分（型の体積）が減る事になるので･･･

余剰分はｶｯﾌﾟなどに入れ、ｹｰｷと一緒に焼く。

小さい型の分は焼き加減をみて取り出す（画像は15分）。他、5号4号ｻｲｽﾞのそれぞれと手順・注意点は同じ。