塩分1%! 本格ザワークラウト

ドイツの料理書にある基本レシピの翻訳をもとに、以来10年毎年仕込んで来た経験から。塩分1%、乳酸菌たっぷり。
このレシピの生い立ち
毎年キャベツを作ります。10年ほど前にドイツの料理書にあった古典的なレシピに従い作ってみたらとても美味しくできました。以来毎年作っています。カビが生えないように常に手入れが必要で、ドイツ語ではpflegen 世話を焼くと表現しています。
作り方
- 1
キャベツを水洗いして汚れを落とします。硬い外の葉は取り除きますが、捨てずに取り置きます。
- 2
キャベツの玉を4等分し、中心の硬い茎は取り除きます。
- 3
スパイス(ハーブシード)を用意します。左からマスタードシード、ジェニパーベリー、キャラウェイ。緑の葉はローレル(自家製)
- 4
スパイスを乳鉢の中ですりつぶします。ジュニパーベリーは多少粗く潰します。ローレルの葉は小さく千切ります。
- 5
スパイスと塩を混ぜ合わせます。 塩の量は漬け込むキャベツ全体の重さをはかり、その1%にします。
- 6
4等分したキャベツをスライサーやフードプロセッサーを使って薄くスライスします。
- 7
スライスしたキャベツ。
- 8
漬ける容器の底に、取り置いておいたキャベツの葉の半分を敷きます
- 9
キャベツにスパイスと塩を少しづつ混ぜながら、詰め込みます。
- 10
手を使ってギュウー、ギュウー押し込んだり、ジャガイモを潰すマッシャーを使ったりしながら、かたく詰め込みます。
- 11
麺棒を熱湯消毒し突き棒として使ってもOK。隙間なく詰め込むことで、キャベツから水分を十分出させることが成功の秘訣です。
- 12
全部入れ終わったら、取り置きキャベツの葉半分を上に覆って蓋をし、白ワインを注ぎ入れます。
- 13
最後に清潔なお皿を上に載せ、約1キロほどの重しをします。(重しも十分煮沸消毒しておきます)
- 14
蓋をし、布で覆います。発酵後炭酸ガスが発生しますので、密封はしません。きっちり蓋をしすぎると爆発してしまいますので注意。
- 15
その後、一週間室温(理想的には20℃〜22℃で2日置き、その後15〜18℃)に置きます。
- 16
季節によりますが、3〜7日ほどすると、発酵にともない容器内の縁に沿って白い澱や泡が発生します。これは酵母の膜です。
- 17
酵母の膜は無害ですが、その上にカビが発生します。そこで数日置きに確認し、それを取り除きます。
- 18
そして上に載せてある皿と重しをよく洗い、再びキャベツ漬けの上に置き、重しをします。
- 19
最後に容器の縁や蓋などを食器消毒用のアルコールを含ませたキッチンペーパーで拭うとより安全です。
- 20
なお、万一縁に少々カビが発生しても、アルコールを含ませたキッチンペーパーで拭き取れば大丈夫です。
- 21
発酵が進むと、乳酸菌の働きで炭酸ガスが発生し、水分がガスに変換されて少なくなっていきます。
- 22
その際、1%の塩水を作り火にかけて沸騰させ、30°以下に冷めてから加えます。常にキャベツが塩水に浸かるようにして下さい。
- 23
2週間後(室温によって変わります。冬場は時間がかかります)味見をします。程よい酸味と旨味があれば、食べ頃です。
- 24
その後、冬〜春は室温に置いて2週間美味しく食べられます。その後冷蔵庫(10°以下)で更に2週間保ちます。
- 25
なお夏場(5月以降)は、食べ頃になったら、すぐに冷蔵庫に保存して下さい。
- 26
時間が経つと酸っぱくなって来ますので、最後は炒め物にしたり、スープにして食べ終える様にします。これも美味しいです!
- 27
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コツ・ポイント
1%の塩とキャベツが持つ自然の乳酸菌+スパイス+ワインの力で作ります。発酵が進むに従い白い澱が表面にできます。その上にカビが生えますのでこまめに取り除きます。 また水分が減るので、塩水を足して常にキャベツが水分に沈んだ状態にします。
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