冷し きつねうどん(仮)

“本気”と書いて、“マジ”と読む。ほぼ、手打ちうどんの作り方で、今のところ、お揚げと汁はオマケなので、カッコカリです。
このレシピの生い立ち
ボクシングの世界には「左を制する者が、世界を制する」、という格言が有るそうですが、うどん界にも、「きつねを制する者が、うどんを制する」という、・・・言葉は有りませんし、うどん界を制するなんて、大それた事も、考えていません。
冷し きつねうどん(仮)
“本気”と書いて、“マジ”と読む。ほぼ、手打ちうどんの作り方で、今のところ、お揚げと汁はオマケなので、カッコカリです。
このレシピの生い立ち
ボクシングの世界には「左を制する者が、世界を制する」、という格言が有るそうですが、うどん界にも、「きつねを制する者が、うどんを制する」という、・・・言葉は有りませんし、うどん界を制するなんて、大それた事も、考えていません。
作り方
- 1
メインの具となります、お揚げを作ります。
油抜きをした油揚げと調味料を合せて、炊いて行きます。(特にダシは加えません) - 2
廉価版の薄い製品の方が、味が入り易いですが、そこはお好みの油揚げで、構いません。(ただ、厚いと鍋が狭くなります…)
- 3
元々火は通っていますし、良い油揚げの場合はパサパサになっても詰らないので、少し煮ましたら、後は冷まして味を含ませます。
- 4
これでメインの具となります、味付油揚げは、完成です。
- 5
何時もでしたら、次の過程では、麺を茹でて~、となりますが、今回は、珍しくうどんを打ちます。
- 6
中力粉がありませんので、強力粉と薄力粉を半々ずつ混ぜて、篩った物を使用します。
- 7
一般的なうどんの食塩量は4~6%くらいですから、今回は、中間を取って5%、9gで、打ちます。(本来は気温等で変えます)
- 8
分量の水に、塩と溶かします。(塩が溶け易いように、軽く加熱していますが、必須ではありません)
- 9
うどんは、中華麺に比べて加水率が高いので、正直、いい加減にやっても、結構、何とかなりますが、ここは基本に忠実にやります。
- 10
小麦粉の中央を凹ませて、そこに1/3量くらいの食塩水(8)を入れましたら、上から、濡れていない小麦粉を掛けます。
- 11
自分の手に水が付かないように、小麦粉と食塩水を、合せて行きます。
- 12
掌を擦り合せる感じで、小麦粉と水を、徐々に合せて行きます。(だんだんフレーク状になってきます)
- 13
もう、これ以上は纏まらない、と言う感じになりましたら、残りの水を足していき、11と12を繰返します。
- 14
加水率45%ですので、慣れてくれば食塩水は、結構、余ると思いますが、残しても使い道がありませんから、使い切ります。
- 15
一纏りにしましたら、ここから捏ねて行きます。
後で、足で踏みますから、ここでは小麦粉の白い粉が無くなる程度で、十分です。 - 16
破れ難い厚手のビニールの中に生地を入れて、万遍なく踏んで行きます。(写真は、衣装収納用のビニールを使用しています)
- 17
納得が行くまで存分に踏んで頂いて構いませんが、1セット5~7分、ひたすら踏み続けます。
- 18
踏んで伸びた生地を畳みましたら、再び踏み続けてます。
多分、動画で観たら、ただのアホにしか見えないと思います…。 - 19
それを3セットすれば十分ですが、余裕があれば10分×3セットか、5分×5セットなら、尚良いと思います。
- 20
生地がツルツルになっていればOKです。後は、丸く成形しましたら、乾燥しないよう、ビニールに入れるなどして、寝かせます。
- 21
この寝かす時間は、最低でも15分、出来れば90~120分、絶対に取って下さい。
- 22
再び、踏みますが、これは生地を成形、加工し易くする為で、なるべく均一の厚さになるように、踏み広げて下さい。
- 23
麺棒は、100均でも売られていますし、無ければ円筒形の木材やパイプ等で代用して、生地を伸ばします。
- 24
そろそろ書くのも疲れてきましたし、最近の冷凍うどんは出来が良いので、手打ちする意義も薄いのですが、とにかく切ります。
- 25
打粉は、安い薄力粉で十分ですので、ケチらずに、使って下さい。
特に、断面は、くっつき易いので、念入りに粉を打って下さい。 - 26
本来でしたら、かえしとダシを準備します。
昆布の汚れをとり、煮干しの頭と腸を取り除く訳ですが、疲れました…。 - 27
コンビニのチルド麺や冷食じゃあ、どうしてダメなの? そんな悪魔の囁きが聞こえてきそうですが、もう少しだけ頑張ります。
- 28
と言う訳で、市販のめんつゆを使います。
もう、これで堪忍して下さい・・・。 - 29
補足
上分量でダシに使う水の量は、厚削りの鰹節を30分程度煮るのが前提です、普通の削り節でしたら、水は減らして下さい。 - 30
いよいよ最後の苦行、ゆで、の工程に入ります。
夏場に、沸いた湯を前にして、ひたすら我慢です。 - 31
茹でる湯量の目安ですが、だいたいうどんの10倍、今回の量でしたら、2.5ℓになります。
- 32
ゆっくりと“8”の字をかくように、茹でて行きます。
何故、“8”なのかは、長いケーブルを扱う電気屋さんに訊いて下さい。 - 33
茹で時間は、太さなどによって異なりますが、注し水をしながら、一般的にイメージするうどんでしたら、20分くらいでしょうか?
- 34
5分もすれば、上辺だけは火が通ります。よく麺類で、生煮えで固いのと、コシがあるのを、混同している人が居ますが、違います!
- 35
また、小麦の香りと粉臭さも、違いますから、注意して、出来上がりを見極めて下さい。
- 36
様子見で1本取り、実際に水で絞めた後に試食してみて、良ければ、取り上げます。
- 37
流水に晒して冷しながら、良く洗って表面のぬめりを取ります。
- 38
やっと、うどんが完成です。
当り前ですが、食べる直前に、茹でて下さい。 - 39
冷やしきつねうどん一杯に、何過程掛っているのか? このレシピその物が無駄なのではないか? …それは考えない事にします。
- 40
時間は、たっぷりと有ると思いますので、何処か、適当な調理過程の間に、薬味を準備しておいて下さい。
- 41
器に、作りましたうどんを、盛り付けます。
冷凍うどんを使えば、過程を30以上、省略出来たでしょうね・・・。 - 42
これほど書くのに労を費やしながら、それが報われなかったレシピ。と、後世の歴史家に評されそうです。
- 43
と、前の件は戦艦「扶桑」の評価ですが、うどんの上にお揚げを乗せましたら、薬味の葱とおろし生姜を、添えます。
- 44
冷しですから、めんつゆは、氷水で希釈します。
汁を張りましたら、やっと完成です。 - 45
いったい、何時になったら、終わるのだろう?と思ったかも知れませんが、これで終わりです。
- 46
漸く登り始めたばかりだからな
この果てしなく遠い
うどん坂をよ…
コツ・ポイント
うどんの打ち方だけで、一冊の本が出せるくらいなんですよ、それを少ない文字数で、どうやって書けと言うのですか?
初めは泥鰌うどんかも知れませんが、回数を重ねれば、そこそこ打てる様にはなります。
要は、経験です!
似たレシピ
その他のレシピ