【メモ】ホットビスケットのポイント

主に発酵するタイプのホットビスケットやスコーンのコツ。気付いた事があれば随時加筆予定。
このレシピの生い立ち
気付いた所を書き込んだら、ホットビスケット本体のレシピが長くなりすぎたから分離した。
21/3/15:四つ折り2回の例を追加。
【メモ】ホットビスケットのポイント
主に発酵するタイプのホットビスケットやスコーンのコツ。気付いた事があれば随時加筆予定。
このレシピの生い立ち
気付いた所を書き込んだら、ホットビスケット本体のレシピが長くなりすぎたから分離した。
21/3/15:四つ折り2回の例を追加。
作り方
- 1
■使う油脂と味
バター→味がリッチになる。
ラード→ショートニングを使う市販品に近くなる。 - 2
■卵を入れる量
全卵の場合、量が多いと卵白の影響で生地がパサつきやすくなる。小麦粉200gに全卵半分程度ならしっとり。 - 3
■塩の量
有塩バターやマーガリンを入れない場合、塩が減るので少し増やした方がいいかも。粉200gに対して1.5~2g位。 - 4
■層を出す
生地に打ち粉を振って三つ折り。イースト発酵タイプ、かつ油脂少なめでも層が出やすくなる。 - 5
■三つ折り中の温度変化
室温24度の時。最初の三つ折り前が7.5度。2回目の三つ折り後が15.5度。 - 6
室温20度の時。三つ折り終了後、2cmに伸ばした14.6度の生地を冷凍庫で15分入れると、8.4度まで下がる。
- 7
作業にかかる時間にもよるが、10~15分でも結構温度が上がる。作業を短縮するなら、冷凍庫を使うと効率よく冷える。
- 8
時間に気を付けないと固まり過ぎたり、冷え方にむらが出たりする。20〜30分以上放置するなら途中で冷蔵庫へ。
- 9
■型抜き中の温度変化
室温18度の時。型抜き開始時は11.9度。終了時は16.8度。作業時間は10分程度。 - 10
クロワッサン生地にも言えるが、レシピ通り30度40分発酵したらバターが溶けたとか、そういう事故は生地温度の違いかも。
- 11
型抜き後の生地が冷たくないと感じたら、二次発酵前でも一旦冷蔵庫に入れるといい。あるいはレシピよりも30度発酵を短縮する。
- 12
もっとも、ラードが入った生地ならバターよりもう少し融点が高い油脂が生地にあるので、工程17のように挽回出来なくもない。
- 13
■バターが溶ける影響(成形後)
イースト発酵+生地三つ折りタイプなら、何とか見た目がそれらしく仕上がる可能性もある。 - 14
■油脂の大きさ
ほぼ粉チーズ状で、ザクザク感のために塊を残しても少しだけが普通。小豆大の塊を多く残すと速成折りパイ化。 - 15
生地を休ませてから伸ばした所。バターの粒がしっかり見えている。
- 16
三つ折り3回後。断面にバターの大きな粒が見える。伸ばし方にもよるが、薄くするには4回程度必要。
- 17
最低4回の三つ折りで、豪快な腹割れの可能性がありそう。ただし資料は発酵中にバターが溶けた写真なのでいまいち。
- 18
こちらは折り込み4回以上の生地。三つ折りのたびに打ち粉を両面振った事もあり、どの生地もしっかり層が出る。
- 19
こちらは逆に四つ折り2回で層が少ない生地。これもしっかり腹割れした。許容範囲はとても広い。
- 20
油脂の量と折り込みの適正回数の目安はあるが、好みで結構いじれる。折り込む回数を変えて比べるのも楽しそう。
- 21
■一番生地と二番生地の差
イースト発酵+生地三つ折り3回の場合、二番生地や三番生地も膨らみに遜色はない。 - 22
折り込み5回でも大丈夫だが、グルテンが強化されるので伸ばしにくい。何度も型抜きするなら、四つ折り2回がいいかも。
- 23
■材料を大幅に変更した場合
薄力粉のみ、ベーキングパウダーとヨーグルトなし、ケーキ用マーガリン使用、冷蔵発酵なしの場合。 - 24
一次発酵30度30分、二次発酵30度30分。イーストの力で一応膨らむ。歯切れはとてもいいが、素っ気ない。
- 25
完全に別物になるので、代用品と置き換えるのは程々に。小麦粉を置き換えるなら中力粉か準強力粉。薄力粉のみは味を保証しない。
- 26
薄力粉しかないならイースト発酵なしレシピが恐らく無難。塩分調整の自信がないなら、油脂の指定も守った方がいい。
- 27
■冷蔵発酵無し
ケーキ用マーガリン使用、ベーキングパウダーなし、工程15と同じ発酵時間を取ったもの。控え目に膨らむ。 - 28
イーストがあれば膨らむので、しっかり発酵させれば全く膨らまない悲劇は回避可能。膨らむ量自体は減ると思う。
- 29
冷蔵発酵無しで2回作った結果、一次発酵は30度ではなく25度までの室温か冷蔵庫で30~1時間がよさそう。
- 30
ケーキ用マーガリンの生地で試したところ、生地がべとべと。指示がない限り、一次発酵は低温長時間の発酵を推奨。
- 31
■ライ麦を入れた場合
粉の25%を中挽きライ麦粉に置き換えた場合。生地はみっしり詰まって膨らみにくくなる。腹は膨れる。 - 32
■ライ麦を入れる+発酵時間を伸ばした場合
予熱時間込みで1時間ほど、2倍になるまで二次発酵。中がふわふわになる。 - 33
■余談
水分50~5%リスドォルのクロワッサン生地(四つ折り2回)にラードを折り込んだ物。びよんと伸びて型抜きしづらい。 - 34
外はバリバリ中はふんわり、何もつけなくてもおいしい。しかしあまりにも面倒だったので、クロワッサン式はおすすめしない。
- 35
準強力粉で作るのはOK。粉:油脂は=2:1まで増やしてもOK。塩分は粉の2%まで増やしてもOK。
- 36
贅沢な配合で食べたくなったら、クロワッサンの配合+ホットビスケットの手順はありかもしれない。ただし見た目は崩壊しそう。
- 37
油脂が増えると折り込みも増え、減ると折り込みも減る傾向なので、どうしてもやるなら三つ折りor四つ折り3回は欲しそう。
- 38
実際にクロワッサンの配合+ホットビスケットの手順で作ったデニッシュ。予備発酵なしで、牛乳+卵液にイーストを溶かした。
- 39
80分発酵してこの詰まった断面図なので、少なくとも卵が入った冷たい液体でイーストを溶かすのはやめた方がいい。
- 40
こちらは牛乳で先にイーストを溶かしてから卵を入れた生地。120分発酵。底面が硬めでおいしいパン。
- 41
予備発酵を取ればもっと膨らむと思うが、ホットビスケット型にしてもここまで発酵を長くとると食感が別物化しそう。
コツ・ポイント
ベーキングパウダーのみのレシピでも対応する部分もあるが、基本的にイーストタイプ前提。特に一番生地と二番生地の差は、ベーキングパウダーの生地ではあてにしない方がいい。生地の三つ折りの回数は、油脂が多い程回数を増やしても耐えるらしい。
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