新葉が充実した頃、むしります。七月ごろ。

鍋でぐらぐら煮ます。茹で汁に漬け込むので、水を換えずにすべての茶葉を茹できります。

茹で汁の色は濃い緑から赤茶色までの濃い色合いになっていること、量は後で追加できる分を見越してください。

樽に茶葉をぎゅうぎゅうつめます。平たく抑えておもしをしたら、三センチくらいは沈んでいるように茹で汁を注ぎます。

重石をぎゅーとして葉っぱの間の空気もできるだけなくします。

残った茹で汁は冷蔵庫で保管してください。漬け込み中に減ってきたら補充するためです。

軽く覆って静置します。干す日まで二週間以上、気にかけて何もせず。

日を追うにつれ、茹で汁は赤銅色に、表面にカビが浮きやがて覆います。水中からは泡があがります。特有の香気が出てきます。

よき日を選び、天日に干します。昼夜干しても構いません。菜箸などでカビを除けてから、おもしを外し、茶葉を液から揚げます。

重なったものは捌き、均等に乾くように時々混ぜ返します。はじめはぺたぺたですが、そのうちよじれて乾きやすくなるから大丈夫。