57℃~鶏レバー低温調理火入温度比較実験

鶏レバーの低温調理。目安となる加熱チャートがあれば他レシピに汎用できるのではと思い、数種類の温度で低温調理実験を施した。
このレシピの生い立ち
鶏レバーの低温調理。
レバ刺し風にする場合は57℃、生姜煮やソース煮、レバーペーストにする場合は場合は66℃~70℃で加熱すると良いでしょう。
57℃~鶏レバー低温調理火入温度比較実験
鶏レバーの低温調理。目安となる加熱チャートがあれば他レシピに汎用できるのではと思い、数種類の温度で低温調理実験を施した。
このレシピの生い立ち
鶏レバーの低温調理。
レバ刺し風にする場合は57℃、生姜煮やソース煮、レバーペーストにする場合は場合は66℃~70℃で加熱すると良いでしょう。
作り方
- 1
<比較実験背景>
鶏レバーの低温調理。
低温調理でなめらか濃厚、クリーミーに仕上がる鶏レバーは人気食材の1つ。 - 2
これまで「鶏もも肉の火入れ 温度時間比較実験(ID:20547111)」、
- 3
「57℃〜砂肝の低温調理火入れ温度比較実験(ID:20641306)」、
- 4
「サーモンの火入れ 温度時間比較実験(ID:20220569)」、
- 5
「45℃〜 生タコ(水タコ)の低温調理比較(ID:21851544)」や
- 6
「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験①(ID:20443347)」で
- 7
何℃で加熱するとどのような状態になるのか」を検証してきたように、
- 8
鶏レバーも具体的に一体何度でどのような状態になるのか?を検証してみる。
- 9
鶏レバーの食感はとろけるなめらな食感が好きな人もいれば、硬さがあり食べ応えがある食感が好きな人もいるだろう。
- 10
目安となる加熱チャートがあれば、今後理想の状態に仕上げやすくなる。また、さまざまなレシピやメニューに合わせて汎用できる。
- 11
そこで以下の5パターンで検証を行い、仕上がりの違いを比較する。
- 12
①57℃ 2:25(2時間25分)
②60℃ 1:10(1時間10分)
③63℃ 0:45(45分) - 13
④66℃ 0:40(40分)
⑤70℃ 0:40(40分) - 14
<BONIQ設定>
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①57℃ 2:25(2時間25分)
②60℃ 1:10(1時間10分)
③63℃ 0:45(45分) - 16
④66℃ 0:40(40分)
⑤70℃ 0:40(40分) - 17
※参照:低温調理 加熱時間基準表(鶏肉)(https://boniq.jp/pdf/ttguide.pdf)
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<比較実験>
鶏レバーの血筋、血の塊、脂肪部分を取り除き、一口大にカットする。
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ザルにあけて流水でよく洗い、ボウルに入れて牛乳に浸し、ラップをかけて冷蔵庫で1~2時間冷やしたら洗い流す。
- 20
フリーザーバッグに鶏レバー、オリーブオイル、黒こしょうを入れる。
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それぞれの温度、時間でBONIQで低温調理をする。
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BONIQ終了タイマーが鳴ったらバッグを取り出し、氷水で急冷する。(余熱で火が入るのを防ぐため)
- 23
食味や食感を比較する。
- 24
フリーザーバッグの密封方法:https://youtu.be/N-t1ox7mox0
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<比較実験結果>
画像上段:左から①57℃、②60℃、③63℃
画像下段:左から④66℃、⑤70℃ - 26
①57℃ 2:25(2時間25分)
〝ふわふわ〟〝とろとろ〟としており、とろけるタイプのプリンのような食感。 - 27
生っぽさはなく、鉄っぽさもあまり感じなかった。
フォアグラのような風味があり口の中で溶ける。 - 28
まさに低温調理ならではの生のような火入れで、レバーの〝ふわっ〟ととろけるほどやわらかい食感を安全に食べることができる。
- 29
加熱後に氷水で冷却し、レバ刺し風にするのも良さそう。
- 30
②60℃ 1:10(1時間10分)
57℃よりもやわらかく溶けそうなほど形が崩れやすい。 - 31
加熱後すぐは濃厚チーズケーキのような食感のくちどけ。
しかし、加熱後に氷水で冷却して冷蔵庫で半日保存したものは、 - 32
保存している間に溶けてしまった。
レバーは油脂分が多いため、オリーブオイルとの調理では溶けやすいためかと思われる。 - 33
オリーブオイルではなく、醤油などの調味料と一緒に加熱すれば溶けないかもしれない。
- 34
③63℃ 0:45(45分)
60℃より〝ねっとり〟としており、レバーの甘みを感じる。あん肝のような食感。 - 35
ペーストやムースにするにはまだ緩い感じ。
あん肝のような食感を活かして、氷水で冷却後、
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軍艦巻きにしてポン酢をつけて食べると良さそう。
- 37
④66℃ 0:40(40分)
かすかにレバーの〝もそっ〟とした食感がある。 - 38
〝しっかり火が通っている〟と感じる安心感もある。
ペーストにするならば、66℃の硬さのほうが粘度あるペーストになる。 - 39
⑤70℃ 0:40(40分)
食感がしっかりしていて、少々鉄っぽい風味を感じる。 - 40
硬さがあり食べ応えがあるため、しっかり味を付けて煮るような調理法には良いだろう。
- 41
生姜煮やソース煮、レバーペーストにする場合は好みによって66℃~70℃が良さそう。
- 42
《作る際のポイント》
- 43
鶏レバーの厚みが1.5cmであったことから、「低温調理 加熱時間基準表(鶏肉)」に従い加熱時間を決定、検証を行いました。
- 44
※参照:低温調理 加熱時間基準表(鶏肉)(https://boniq.jp/pdf/ttguide.pdf)
- 45
鶏レバーの下処理については牛乳のほか塩やお酢を使う方法などがあり、お好みの下処理法で試してみると良いでしょう。
- 46
《当レシピの栄養素》
- 47
栄養素/食(1日の推奨量)
カロリー:72 kcal
糖質 0.2 g - 48
タンパク質:7.6 g(体重 x 1.2g ~ 1.5 g)
脂質 4.2 g
食物繊維:0 g(20 g 以上) - 49
カリウム:132 mg(3500 mg 以上)
カルシウム 2 mg 650 mg 以上) - 50
マグネシウム:8 mg(350 mg 以上)
鉄分:3.6 mg(0.5 mg 以上) - 51
亜鉛:1.3 mg(10 mg 以上)
塩分:0.1 g - 52
※上記はレシピの40gあたりの栄養価を計算しています。
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当レシピに対する「BONIQ管理栄養士からの栄養アドバイス」は、BONIQ 公式低温調理レシピサイトにてご覧ください。
- 54
<https://boniq.jp/recipe/?p=29789>
- 55
《低温調理 火入れ温度比較実験シリーズ》
- 56
「57℃〜砂肝の低温調理火入れ温度比較実験(ID:20641306)」、
- 57
「鶏もも肉の火入れ 温度時間比較実験(ID:20547111)」
- 58
「サーモンの火入れ 温度時間比較実験(ID:20220569)」
- 59
「45℃〜 生タコ(水タコ)の低温調理比較(ID:21851544)」
- 60
「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験①(ID:20443347)」
- 61
「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験②(ID:20443922)」
- 62
《鶏レバーの低温調理レシピ》
- 63
「風味しみ込む 鶏レバーの赤ワイン煮(ID:18315134)」
- 64
「鶏レバーの甘辛煮(ID:18130240)」
- 65
「鶏レバーの照り照り!オイスターソース煮(ID:19081625)」
- 66
「65℃ なめらか濃厚!レバーペースト(ID:21945502)」
- 67
「フォアグラみたいな低温調理の鶏レバー(ID:20356366)」
コツ・ポイント
好みや作る料理によって火入れ加減を簡単にコントロールできるのも低温調理の大きなメリットですね。
あえて温度を変えて複数パターンを用意し、食べ比べしてみても面白いです。
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